金属浸透処理I-NIX(アイニックス処理)

アイニックス処理とは「新浸透拡散処理法」のことで、Na(ナトリウム)を主成分とする処理剤と特殊な元素を電気炉中で処理をする、完全無公害の浸透拡散表面硬化法です。

従来硬度が硬ければそれに比例して靭性はもろくなると考えられていましたが、この処理では高硬度・高靭性を実現しながら驚異的な、長寿命化に成功しました。(アイニックス処理は窒化処理とは異なります)



各種金型部品等の長寿命化を実現

アイニックス処理後は、耐摩耗性、耐衝撃性、耐熱性が向上する為、難切削材用の削材工具、樹脂金型、ダイキャスト金型、プレス金型などが3~10倍近く使用可能になります。(過去の加工後の実績)

適用範囲


※1 鋳造金型においてはアルミダイキャスト金型やマグネシウムダイキャスト金型などに高い適用性があります。
※2 スチール材等の焼入れ時に熱処理が悪い場合は寸法の変化や、寿命が低下します。(ソルトバス焼入れを推奨)

被加工材・加工条件・加工環境により効果は変化します。また、処理後、磨き面が曇るため、光沢が必要とされる製品は再磨きが必要となります。

部品の用途、素材、条件、ご要望などに応じて品質とコストの両面から最適な処理方法をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。



お客様事例紹介

事例1/超硬粉末のプレス成型金型
超硬パンチの粉末付着が処理前が約50個だったのに対して処理後には約500~2000個へと寿命が延びました。

事例2/ネオジウム粉末のプレス成型金型
処理前には5万個を過ぎると1日に1.5時間かけて2回ものクリーニングが必要で、合計でも10万個の寿命が限界だったが、処理後には約30万個まで寿命が延び、不着問題も解消されクリーニングの必要がなくなった。

事例3/銅合金の熱間鍛造金型
約800℃の銅合金の熱間鍛造金型への処理によって、型寿命が約7倍に延びました。

事例4/ステンレス(SUS304)のカシメ工具
超硬カシメ工具への処理により、工具寿命が約4倍へと延びました。

事例5/ステンレス(SUS304)の絞りダイス
超硬絞りダイスへの処理により、焼付きがなくなり工具寿命が大幅に延びました。

事例6/鉄系粉末のプレス成型金型
SKH51のパンチ寿命が処理前の約7倍に延びました。またSKD11のパンチ寿命が処理前の約4~5倍に延びました。

事例7/タングステン線の熱間引抜ダイス(φ1.95)
マウス及び出口への酸化が減少され、寿命が処理前の約4倍まで延びました。

その他様々な部品等における事例がありますので、その他につきましては弊社までお尋ねください。


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